アバクロ(Abercrombie & Fitch)といえば、2000年代に大ブームを巻き起こしたアメリカ発のファッションブランドです。
しかし近年では「アバクロは恥ずかしい?」「アバクロを着てる人は時代遅れに見える?」といった声も見られるようになりました。
一方で、現在のアバクロンビー&フィッチは過去のイメージから大きく変化し、売上やブランド評価を回復させています。
昔着ていた人ほど「今着ても大丈夫なのか」「おじさんっぽく見えないか」が気になるところですよね。
そこで当記事では、アバクロンビー&フィッチは恥ずかしいと言われる理由や現在の評判、復活を遂げた背景について詳しく解説します。
- アバクロが恥ずかしいと言われる理由
- アバクロを着てる人の現在のイメージ
- アバクロ復活の背景と現在の評価
- 大人世代でもおしゃれに着こなす方法
アバクロンビー&フィッチは恥ずかしいと言われる理由とは
結論からいうと、アバクロンビー&フィッチが恥ずかしいと言われる理由は現在の商品そのものではなく、過去に築かれたブランドイメージの影響が大きいです。
特に2000年代から2010年代前半にかけての印象を持っている人ほど、「アバクロンビー&フィッチ=チャラい」「時代遅れ」という認識を持っている場合があります。
実際には現在のアバクロンビー&フィッチは大きく変化していますが、過去の記憶が強く残っているため、今でもネガティブなイメージを持つ人がいるのです。
過去の差別的なブランドイメージが強かった
アバクロンビー&フィッチが恥ずかしいと言われる最大の理由は、過去の差別的なブランド戦略です。
1990年代から2010年代前半のアバクロンビー&フィッチは、「かっこいい若者だけのブランド」という排他的なマーケティングを展開していました。
マイク・ジェフリーズ元CEOは、人気者の若者をターゲットにしていると公言し、体型や外見による選別とも受け取れる発言を行ったことで大きな批判を受けています。
また、プラスサイズ商品の展開が少なかったことや、人種・宗教に関する訴訟問題も発生しました。
その結果、「差別的なブランド」というイメージが世界中で広まりました。
現在のアバクロンビー&フィッチは多様性を重視する方針へ大きく転換していますが、当時の印象が残っている人にとっては、アバクロンビー&フィッチを着ることに抵抗を感じる理由になっているようです。
ロゴ全開ファッションが時代を感じさせる
昔のアバクロンビー&フィッチを象徴する大きなロゴデザインも、時代遅れと言われる原因です。
2000年代のアバクロンビー&フィッチは、胸元に大きくブランド名が入ったパーカーやTシャツが大人気でした。
日本でも木村拓哉さんをはじめ多くの芸能人が着用し、一種のステータスブランドとして認知されていました。
しかし現在のファッショントレンドは、ブランドロゴを前面に押し出すスタイルから、シンプルでミニマルなデザインへ移行しています。
そのため、10年以上前のロゴが大きく入ったアバクロのアイテムを今も着続けている場合、「昔の流行を引きずっている」と見られることがあるのです。
一部でおじさんブランドという印象が残っている
アバクロンビー&フィッチがおじさんブランドと言われるのは、かつて流行した世代が現在40代前後になっているためです。
日本でアバクロンビー&フィッチが爆発的に流行したのは2009年の銀座店オープン以降でした。
当時大学生や20代前半だった人たちは、現在30代後半から40代になっています。
そのため若い世代から見ると、「アバクロは親世代が着ていたブランド」という印象を持つ場合があります。
ただし現在のアバクロンビー&フィッチはターゲット層を20代後半から40代まで広げており、大人向けの上質なカジュアルブランドとして再評価されています。
問題なのは年齢ではなく、昔のロゴアイテムをそのまま着続けているかどうかと言えるでしょう。
アバクロンビー&フィッチを着てる人は今どう見られている?
現在のアバクロンビー&フィッチを着ている人に対する印象は、かつてとは大きく変わっています。
昔は「目立ちたい人」「イケていることをアピールしたい人」というイメージがありましたが、今はシンプルで品質の良い服を選ぶ人という評価が増えています。
特に現在のアバクロンビー&フィッチはロゴを目立たせないデザインが中心となっており、ブランド名よりも服そのものの完成度で評価されるケースが多くなっています。
アバクロンビー&フィッチを着てる男のイメージは変化している
現在のアバクロンビー&フィッチを着ている男性は、以前より落ち着いた印象で見られる傾向があります。
2000年代のアバクロンビー&フィッチは、筋肉質なモデルや派手な広告戦略によって「チャラい大学生」や「イキっている男性」の象徴として語られることが少なくありませんでした。
私が大学を卒業した時はアバクロンビー&フィッチのお店に行き、筋肉質な外国人男性のショップスタッフを見ることが周りで流行っていました。
しかし現在はシンプルなシャツやニット、上質なデニムなどが人気商品となっています。
そのため、アバクロンビー&フィッチを選ぶ男性もファッション感度の高い大人層へと広がっています。
実際にはブランドロゴを強調しないため、一見してアバクロだと気付かれないケースも多く、昔のような先入観を持たれる場面は減っていると言えるでしょう。
現在のアバクロンビー&フィッチ着用者は大人世代も多い
現在のアバクロンビー&フィッチは30代から40代の大人世代にも支持されています。
フラン・ホロウィッツCEO就任後、アバクロンビー&フィッチはティーン向けブランドから大人向けライフスタイルブランドへと方向転換しました。
その結果、仕事でも休日でも使いやすいベーシックアイテムが増え、年齢を問わず着用できるブランドへ進化しています。
特にオックスフォードシャツやニット、デニムなどは落ち着いた雰囲気があり、過度に若作りしている印象を与えません。
現在は「おじさんが着ると痛いブランド」ではなく、「大人が自然に着られるブランド」として再評価されています。
アバクロンビー&フィッチは復活した?衰退ブランドと言われなくなった理由
アバクロンビー&フィッチは一時期、衰退ブランドの代表例として語られていました。
しかし現在はアパレル業界屈指の復活事例として注目されています。
過去の成功体験に固執せず、社会の変化に合わせてブランドそのものを作り変えたことが大きな要因です。
経営改革によるV字回復
アバクロンビー&フィッチ復活の最大の理由は経営陣の刷新です。
2017年にフラン・ホロウィッツ氏がCEOへ就任すると、それまでの排他的なブランド戦略を大きく見直しました。
顧客の声を取り入れながら商品開発を進め、多様な体型や価値観に対応するブランドへ転換したのです。
その結果、営業利益は2019年度の約0.7億ドルから2024年度には約7.35億ドル規模まで成長しました。
さらに2024年2〜4月期には純利益が前年同期比約7倍となり、過去最高水準の業績を記録しています。
デザイン路線の大幅な変更
現在のアバクロンビー&フィッチは、昔の派手なロゴブランドとは別物と言えるほど変化しています。
かつて主力だった巨大ロゴのパーカーやTシャツは大幅に減少しました。
代わりに無地やワンポイントロゴを中心としたシンプルなデザインが増えています。
またブラックなどのベーシックカラーも積極的に採用されるようになりました。
こうした変化によって、トレンドに左右されにくい大人向けブランドとして支持を集めています。
SNS世代への対応が成功した
アバクロンビー&フィッチはデジタル戦略でも大きな成果を上げています。
店舗数を減らしながらもオンライン販売を強化し、現在では売上の約半分をデジタル経由で生み出しています。
さらに試着室の照明や店舗設計にもSNS映えを意識した工夫を取り入れました。
かつての暗く入りづらい店舗から、明るく快適な空間へ変化したことで、新しい世代の顧客獲得にも成功しています。
アバクロンビー&フィッチの差別問題と現在のブランド方針
アバクロンビー&フィッチを語る上で、過去の差別問題は避けて通れません。
ただし現在のブランド方針は当時とは大きく異なっています。
元CEOによる差別発言が炎上した経緯
アバクロンビー&フィッチの評判悪化は、元CEOの発言が大きく影響しました。
マイク・ジェフリーズ氏は「人気者の若者をターゲットにしている」と語り、体型に関する発言でも批判を集めました。
さらに採用や広告においても特定の外見を重視していると受け取られる施策が続き、多くの訴訟問題へ発展しました。
その結果、アバクロンビー&フィッチは世界的に「差別的ブランド」の象徴として語られるようになったのです。
現在は多様性を重視するブランドへ転換
現在のアバクロンビー&フィッチは、過去とは正反対のブランド方針を掲げています。
広告にはさまざまな人種や体型、年齢のモデルを起用し、多様性を前面に打ち出しています。
またCurve Loveシリーズのように、従来は対応できなかった体型にもフィットする商品開発を進めています。
企業として過去の問題を完全に忘れてよいわけではありませんが、少なくとも現在のブランド運営は大きく改善されていると言えるでしょう。
アバクロンビー&フィッチがおじさん・時代遅れと言われない着こなし方
アバクロンビー&フィッチが恥ずかしいかどうかは、ブランド名よりもアイテム選びと着こなし次第です。
大きなロゴ入りアイテムは避ける
時代遅れに見られたくないなら、昔の大型ロゴアイテムは避けるのが無難です。
現在のアバクロンビー&フィッチはミニマルなデザインが主流です。
そのため昔のロゴパーカーよりも、無地やワンポイントデザインを選ぶ方が現代的な印象になります。
ブランドを主張するのではなく、シルエットや素材感で魅せるスタイルを意識すると失敗しにくいでしょう。
ベーシックアイテムを選ぶ
シャツやニット、デニムなどの定番商品は特に評価が高いです。
現在のアバクロンビー&フィッチは素材やシルエットの完成度が高く、シンプルなコーディネートでも上品にまとまります。
流行を追いすぎないため長期間着用しやすく、大人世代にも取り入れやすい点が魅力です。
ブランド名だけで判断せず、商品そのものの品質に注目すると評価の高さが理解できるでしょう。
サイズ感を現代風に調整する
今っぽく見せるにはサイズ選びも重要です。
アメリカブランドらしい大きめサイズを選びすぎると野暮ったく見える場合があります。
現在は適度にゆとりを持たせつつも、肩幅や着丈が合ったサイズを選ぶのが主流です。
特にオンライン購入時はサイズ表を確認し、日本ブランドとの違いを理解した上で選ぶことをおすすめします。
アバクロンビー&フィッチを愛用する芸能人と人気の理由
アバクロンビー&フィッチは現在も国内外の著名人から支持されています。
日本の芸能人の愛用例
日本では木村拓哉さんがアバクロンビー&フィッチ人気を牽引した代表的存在です。
そのほか山下智久さんやローラさん、山田優さん、新木優子さんなども着用例が知られています。
アメカジを知り尽くした著名人に支持されていることからも、単なる流行ブランドではないことが分かります。
現在でもベーシックなアイテムを中心に愛用者は少なくありません。
海外セレブにも支持される理由
海外でもアバクロは再び注目を集めています。
ジャスティン・ビーバーさんやデビッド・ベッカムさんなど、多くの著名人が愛用してきました。
近年はY2Kファッションの再流行も追い風となり、若い世代からも再評価されています。
ブランドイメージの刷新と商品力向上が、世界的な人気回復につながっているのです。
アバクロンビー&フィッチは高い?価格と品質のバランスを解説
アバクロンビー&フィッチは高いというイメージがありますが、現在は中価格帯ブランドとして位置付けられています。
現在の価格帯
ファストファッションより高く、高級ブランドより手頃という立ち位置です。
Tシャツやシャツは手が届きやすい価格帯でありながら、素材や縫製には一定の品質があります。
そのため安さ重視ではなく、長く着られる服を探している人に向いています。
セールも頻繁に行われているため、上手に購入すればコストパフォーマンスは十分高いと言えるでしょう。
コスパが評価される理由
価格以上に品質を感じやすいことが支持される理由です。
シンプルなデザインのため流行が終わりにくく、長期間着用できます。
また素材感やシルエットへの評価も高く、大人向けカジュアルブランドとしての存在感を高めています。
近年の業績回復も、品質と価格のバランスが消費者に受け入れられた結果と言えるでしょう。
アバクロンビー&フィッチは恥ずかしい?現在の評判まとめ
当記事ではアバクロンビー&フィッチは恥ずかしいと言われる理由や現在の評価について紹介しました。
アバクロンビー&フィッチが恥ずかしいと言われる背景には、過去の差別問題やロゴ全開のファッションブームがありました。
しかし現在のアバクロは多様性を重視するブランドへ生まれ変わり、デザインも大きく変化しています。
また、アバクロンビー&フィッチ復活を支えた経営改革や商品戦略によって、業績は大幅に改善しました。
現在は大人向けの上質なカジュアルブランドとして再評価が進んでいます。
もしアバクロンビー&フィッチを着るか迷っているなら、昔のイメージだけで判断する必要はありません。
大型ロゴを避けてシンプルなアイテムを選べば、今でも十分おしゃれに着こなせるブランドと言えるでしょう。
(出典:日本経済新聞)

